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正常仕損費を月初仕掛品にも負担させる(その1) [過去記事]

以下の条件で仕損費負担額を算出する。
【条件】
 ①仕損は工程の始点で発生
 ②パーシャルプラン
 ③生産データ
   月初 100 (50%)
   当月 1000
  ・合計 1100
   月末 200 (50%)
  ・差引 900
   仕損 50
   完成 850
   ※()は進捗度
 ④材料は工程始点で全て投入
 ⑤正常仕損は仕損発生点を通過した良品に対して 2%
 ⑥正常仕損は異常仕損に負担させない
 ⑦標準原価カード
   標準材料費  5kg   @100  500
   標準加工費  1時間 @1,000 1,000
 ⑧仕損品に売却価値はない

 仕損発生点が工程始点であるため、仕損費は完成、月末両方に負担させる。
 実際原価計算の場合はこれでよいが、標準原価計算の場合はもう一歩考慮する必要がある。

 本条件では、月初仕掛品の進捗度が 50%であるため、既に仕損発生点を通過して当月に
 繰り越されている!
 つまり、当月発生した仕損 30には前月繰越分も含まれていることになる。そのため、正常
 仕損費の負担関係は、月初、当月完成、月末となる。

 実際原価計算の場合は、大抵「仕損は当月生産から発生」と条件がつくはずである。この
 条件が書かれていない場合、実際原価計算のでは、月初に仕損費が含まれているかどうか
 不明であるため計算不能か、または無視せざるをえない。標準原価計算の場合には、過去の
 実績などで、「発生点を通過する良品にはXX%発生する」と見込んでいるため、月初の進捗度
 が仕損発生点を超えている場合には、月初仕掛品は仕損費が含まれて当月に繰り越されて
 いることがわかる。

 月末仕掛品を考えれば明らかである。本条件でも、月末仕掛品に仕損費を負担させるはずで、
 標準原価計算の場合は、これが「標準」として次月に繰り越される。次月では、これを月初
 仕掛品とするので、当然、次月でも月初仕掛品に仕損費が含まれている。

 月初仕掛品に仕損費が含まれているかどうかの判定は、月初仕掛品の進捗度が仕損
 発生点を超えているか否かで、超えている場合は月初仕掛品にも負担させる。本条件の
 場合は、発生点が工程始点であり、月初仕掛品の進捗度は、これを超えているため、月初
 にも負担させる。もう一言いえば、仕損発生点が 50%より小さければ、月初にも負担させ
 るのである。

 さらに、本条件では、工程始点で仕損が発生しているため、加工費には影響しない、なぜなら
 加工する前に仕損が発生しているためである。

 では、月初、完成、月末、何個分の仕損費を負担させるかであるが、その解法を順を追って
 書いてみる。
 解法にあたっては、発生個数からのアプローチと、製品1個あたりの仕損費(仕損単価と
 呼ぼうかな)からのアプローチがあるが、ここでは仕損単価からのアプローチを書いてみる。
 個数からのアプローチは別の機会としたい。

 1.製品1個あたりの仕損費(仕損単価)の算出
   工程始点での発生のため比較的簡単で、材料からのみ発生

   500 × 2% = 10

 2.月初、完成、月末で負担する仕損費を算出
   1番で算出した費用は、1個あたりの負担費用であるため、月初、完成、月末それぞれの
   数量に掛け算すれば良い。
    月初 100 × 10 = 1,000 (発生個数からのアプローチでは 100×2%=2個分)
    完成 850 × 10 = 8,500 (発生個数からのアプローチでは 850×2%=17個分)
    月末 200 × 10 = 2,000 (発生個数からのアプローチでは 200×2%=4個分)
   これを、それぞれの費用に加算すればOK。

   ※発生個数からのアプローチでは、17+4ー2=19となり、下記Aとつじつまが合う。

 3.異常仕損費を算出
   条件⑤で、正常仕損は仕損発生点を通過した良品に対して 2%発生するといっている。
   通過した良品の数って?ということになるが、本条件では、完成品と月末がそれに相当する。
   しかし、月初は既に負担済みなので、月初分を除いた数量が正常仕損数となる。したがって、
    850(完成)+200(月末)-100(月初)=950(発生点を通過した良品)
   ここから 2%の仕損が発生することから、
    950× 2%=19 ・・・
   ところが、条件③から当月は50個発生しているので、その差が異常仕損である。すなわち、
    50ー19=31
   異常仕損費は、数量で計算するので、
    31×500=15,500 (工程始点で発生しているため加工費は含まない)

めでたし、めでたし。

★間違ってたら、即訂正しよう。。。

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なんと、異常仕損のほうが多い、品質に問題がある工場であることが、この条件からわかります。
きちっと仕事してほしいですね。
わたしの頭も異常仕損が多いので、品質に問題ありですが。。。

異常仕損は仕損費差異ともいいます。

このテーマの次回は工程途中で発生した場合を書きます。工程途中の場合、仕損単価の算出が面倒です。

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