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正常仕損費を月初仕掛品にも負担させる(その2) [過去記事]

以下の条件で仕損費負担額を算出する。
【条件】
 ①仕損は工程40%で発生
 ②パーシャルプラン
 ③生産データ
   月初 100 (50%)
   当月 1000
  ・合計 1100
   月末 200 (50%)
  ・差引 900
   仕損 50
   完成 850
   ※()は進捗度
 ④材料は工程始点で全て投入
 ⑤正常仕損は仕損発生点を通過した良品に対して 2%
 ⑥正常仕損は異常仕損に負担させない
 ⑦標準原価カード
   標準材料費  5kg   @100  500
   標準加工費  1時間 @1,000 1,000
 ⑧仕損品に売却価値はない

 前回「その1」では仕損発生点が工程始点だったが、今回は40%時点で仕損発生である。
 進捗度と仕損発生点、負担関係を整理すると、

  月初仕掛品50% > 仕損発生点40% → 月初仕掛品負担
  月末仕掛品50% > 仕損発生点40% → 月末仕掛品負担

 月初仕掛品にも負担させる理由は前回「その1」を参照のこと。

 さて、仕損発生点が40%であるため、加工費への影響を考慮する必要がある。
 ここでは1個あたりの仕損費(仕損単価と呼ぼうかな)からのアプローチで算出する。

 1.1個あたりの仕損費(仕損単価)の算出
   工程40%の発生であるため、材料、加工から発生するが、1個あたり、ということから
   加工費は完成品換算数にする必要がある。工程40%!工程40%(しつこい)なので

    材料 :500 × 2% = 10
    加工費:1,000 × 40% × 2% = 8

   月末仕掛品の進捗度が50%であるため、うっかり50%を掛けてしまいそうになる。
   いかんいかん、ここは仕損費の負担額を算出しているため、40%を掛けることになる。

   この結果、1個あたりの負担額は18である。

 2.月初、完成、月末で負担する仕損費負担額を算出
   1番で算出した費用は、1個あたりの負担費用であるため、月初、完成、月末それぞれの
   数量に掛け算すれば良い。
    月初 100 × 18 = 1,800
    完成 850 × 18 = 15,300
    月末 200 × 18 = 3,600
   これを、それぞれの費用に加算すればOK。

   ここで1点注意。
   加工進捗度が50%であるため、うっかりと加工費を50%の換算数で計算してまうこと
   である。例えば、月末仕掛品は200個で、材料負担額10、加工負担額が8だから、

    200×10(材料)+100(加工換算数)×8 = 2,800

   としてしまうこと。これは間違い。なぜなら、仕損負担額の算出は、加工進捗度は
   無関係だから。

   じゃあ換算数は考えなくていいのか?いえ、しっかり仕損単価の算出で、40%の
   完成品換算数を掛け算しているので、結果として出た8は、40%の完成品換算数を
   加味している。
   ん?40%の完成品換算数?
   仕損が工程の40%で発生、とは、加工進捗度が40%の時点で不良品が50個発見されて、
   取り除かれたことを意味する。
   つまり、取り除かれた仕損品は、不良品ではあるものの、加工進捗度40%の仕掛品と
   考えることもできる。仕損費の負担とは、この不良品の金額を正常な”もの”に費用
   賦課することである。


 3.異常仕損費を算出
   条件⑤で、正常仕損は仕損発生点を通過した良品に対して 2%発生するといっている。
   通過した良品の数って?ということになるが、本条件では、完成品と月末がそれに
   相当する。しかし、月初は既に負担済みなので、月初分を除いた数量が正常仕損数
   となる。したがって、

    850(完成)+200(月末)-100(月初)=950(発生点を通過した良品)

   ここから 2%の仕損が発生することから、

    950 × 2% = 19

   ところが、条件③から当月は50個発生しているので、その差が異常仕損である。
   すなわち、

    50 ー 19 = 31

   異常仕損費は、数量で計算するので、材料費

    31 × 500 = 15,500 ・・・A

   ここでまたまた注意。加工進捗度が50%であるため、この50%と仕損発生点の40%を
   絡めて考えがちであるが、この2つは関係ない。

   上記2番後半のとおり、取り除かれた仕損品は、加工進捗度40%の仕掛品と考える
   こともできる。
   したがって異常仕損品の加工費は、40%の完成品換算数に加工費1,000を掛けた金額に
   なる。

    31 × 40% × 1,000 = 12,400 ・・・B

   以上より、AとBを足して、

    15,500+12,400=27,900

   となる。

めでたし、めでたし。


間違ってたら即訂正予定。。。

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コメント 1

ゆry

「仕損費の負担とは、この不良品の金額を正常な”もの”に費用賦課することである。」
マーベラス!非常にわかりやすい説明ありがとうございました。
いろいろとあーなるほど、と、納得できて、特に上記の文にはびびっと来ました!
お陰で苦手な標準を克服できそうです。感謝です。
by ゆry (2010-08-09 00:12) 

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